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傷物語 Ⅰ鉄血篇、Ⅱ熱血篇、Ⅲ冷血篇 感想

とんでもない映画ですがトんではいます。

 

注:差しさわりない程度のネタバレ有(差しさわりないなら注意要らないのでは?)

 

 

 

 先日、

「そういえば物語シリーズ全部見てきたけど傷物語だけまだ見てねえな、見るか」

と思い立ち、レンタルビデオショップにふらりと立ち寄り三部作である傷物語を借りて一気見しました。

 

 余談ですがこのレンタルビデオショップで、どうしても置いてる場所がわからず店員さんに話しかけて「傷物語って映画どこにありますか」と聞こうとしたんですが、知らない人に自分から話しかけるのは相当エネルギーを消費するんですよね。

 結果テンパって店員のお姉さんに

「あの…傷どこですか」

というトンチキな質問をする羽目になりました。

 

 

 本題、この作品の感想に入ります。

 

 

 この映画はかの有名で長命な「物語シリーズ」のうち最初の作品、「化物語」の前日譚となっています。

 主人公の阿良々木(あららぎ)くんがたまたま出遭った四肢を奪われて死にかけの吸血鬼(美人)、キスショットを助けたら自分も吸血鬼にされてしまうところから物語は始まります。

 そして阿良々木くんはキスショットに人間に戻してもらうために、同じ学校の生徒(美人)である羽川さんの協力を得つつ、吸血鬼退治の専門家たちと戦ってキスショットの四肢を取り戻し、キスショットを完全体に戻していく、というお話です。あらすじはだいたいそんな感じ。エロ本買って家に帰る途中にこんな過酷な運命に巻き込まれた阿良々木くんには同情しかありません。

 

 次に僕がこの作品の一番のセールスポイントだと思ってる点を言います、

とんでもなく作画がいいです。

 

 鉄血篇冒頭でもう「作画半端ない!すごい!」って思ってたんですが冷血篇の最後の最後までずっととんでもない作画カロリーでした。これまでのTVシリーズとは雰囲気もだいぶ違いますがキャラがよく動きますし戦闘シーンも見応えがあります。全編通して阿良々木くんの筋肉と羽川さんのおっぱいが凄いです。

 

 あえてどこか一部だけ抜き出して作画的なお気に入りのところを挙げるなら熱血篇で阿良々木くんが吸血鬼退治の専門家、ドラマツルギーと戦うところですね。

 腕ぶっとばされてガチガチ震える阿良々木くんの恐怖の表情とか新しい腕が生えてくるときの阿良々木くんの表情とかは見ていてゾクゾクします。表情好きは必見。

 

 

 次に評価したいのが、クドさが少ないところですね。

 西尾維新作品によくあることなんですが、ナレーションが言葉遊びとか理屈で長くなって「文字で見る分にはいいけど音で聞くと処理に時間使っちゃうからしんどい」というところ。TVシリーズでは演出でそこらへんを上手いこと処理していました。

おなじみ黒齣ですね。

 

 本作ではこういうクドさが少なく、テンポよくするするっと見られます。「TVシリーズの会話パートが長くて苦手…」な人とかでも割と見やすい作りだと思います。

 ただその代わりちょっと説明不足になってしまっている点があるのは否めませんが。エピソード戦で急に「相手は霧だから…」とか言い出した羽川さんを、事前知識のない視聴者の方々はどんな気持ちで見ていたのか気になります。

 

 

まとめですが、とにかく作画だけでも見る価値があると思いますし、シリーズの時系列的には一番最初(傾物語みたいな例外はノーカン)なので、物語シリーズ自体初見という方でも楽しめると思います。ちょっとグロいですけどね。

 

ただ冷血篇の中で、ヤバいクオリティの作画、演技を伴ったドチャクソエロいシーンがブチ込まれてるので見る時間帯、場所には注意してください。

それでは。