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「ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~」感想

みどりちゃん!

 

 

※がっつりネタバレします。

 

 

 本日11/11はぴょんぴょんの日である。公式もそう言ってる。

 

 

 

  そして11/11は上のツイートにもある通り、ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~」の封切りの日でもあります。僕は上映初日の初回上映を見に、梅田ブルク7に行くことに決めていました。 前日に席を予約していた僕は、余裕ぶっこいて梅田へ向かいました。

 

 迷いました。

 

  なんで梅田って何回行っても迷うんですかね?不思議のダンジョンか?おまけにスマホはバッテリーが88%からいきなり0%になり頼ることができなくなりました。僕のスマホ星のカービィSDX並みにすぐ0%になるんですが、こういう時に切れると大変困るのでやめてほしいですね。モバイルバッテリーがあっても回復まで時間がかかるし、あわやコンクリジャングルで遭難でした。

 

 

 勘を頼りに(迷ったときにとるべき行動ではない)、なんとか梅田ブルク7に到着。中に入ると見渡す限り一面にオタクがうろうろしていました。なんか列ができてるけどこの列はいったい何の列?みたいな状況ですごかったですね。

 

 

 

 しばらくして入場開始、入場者特典の色紙を貰いました。僕が貰ったのはリゼちゃんが描かれた色紙でした。4種類どれも美麗なイラストなので、ぜひ手元に置いておきたい逸品ですね。

 

 

 そして上映が開始されました。というわけでここからは本編の内容に触れます。ネタバレもがっつりしていきます。

 

 

 

 今回は原作単行本5巻に収録されている、ココアが実家に帰省する話から花火大会までのエピソードがメインでした。なので初っ端ココアさんのヤバい鳴き声から映画が始まります。あと目の前で繰り広げられる茶番をめっちゃ冷めた目で見てるリゼとチノが最高に面白かったです。

 このシーンでリゼのツインテをそれぞれ一本(?)ずつ頭に乗っけてるマヤメグ、ゆゆ式1話みたいでこいつらかわいすぎるだろ~と思って見てたんですが、家に帰って原作5巻見直したら原作も頭にツインテ乗っけてました。細かいところを結構拾ってますね!

 

 OPテーマは「ハピネスアンコール」。チノちゃんが「しょうがないココアさんです…」とか言ってたのに直後に流れ出したOPで最初に「すぐ会いたい気分」って歌い出したの即落ち2コマ感あって好きです。映像は、それどっから撮ってたん?みたいな写真を見て日々を思い返すココアさんが印象的です。

 

 実家へ向かう電車の中でココアさんは青山ブルーマウンテンさんと遭遇します。ここオリジナル要素…ですよね?とにかく翠凛要素です。ずっとニヤニヤしながら見てました。

 

 ココアの実家パートですが、ワンシーンだけ登場するやたらリアルなカワセミは必見です。モカがラビットハウスっぽい制服で出迎えるのは最新6巻のエピソードをうまいこと混ぜた感じですね。サプライズの鬼がサプライズを仕掛けまくります。

 

 

 場面は変わり、木組みの街パート。「全部ココア!?」という突っ込みが2回ほどありましたがキレが良すぎて笑いました。あとベンチにシャロ、リゼ、千夜が座ってるシーンのリゼちゃんの顔が原作絵っぽくて興奮しました。ココアさんがチノちゃんに電話をかけるシーンも確か原作にはなかったと思うんですが、「会った時話すことなくなっちゃうもんね!」っていうセリフ、考え方も含めて素敵だなあと思いました。

 

 ちなみにこの映画、結構オリジナル要素が多いので原作読者も新鮮な楽しみを得られると思います。特に突如始まった魔法少女チノパートには驚かされました。カフェラテカフェモカカプチーノ

 この魔法少女シーン、ティッピーが「ワシじゃよ」って言いながら次々現れるんですが僕は阿笠博士のAAを思い出してしまい必死に笑いをこらえる羽目になりました。呪いかよ。

 

 

 花火大会ですが、ここもだいぶ原作と違います。まず、チノからみんなを誘う展開になっていました。これはこれでチノの変化が感じられていいですね。そしてココアさんが帰省後直で向かってサプライズで登場するのも、モカさん要素と絡めた面白い構成だと思いました。教師青ブとか絶望の果てに諦観キメた顔の青ブとかが見たかった欲はありますが。気になったら原作を読みましょう。「世界史と英語の合成夏季休暇課題」など、ごちうさ特有のシュールな笑いが随所に見られるエピソードです。

 

 シュールな笑いと言えば、「ココアさんが現れたのに皆普通に花火見てるシーン」なんですが、原作では1コマの中に収められててオチ感があるんですが、ここを映像で見てみると、皆の花火に対するリアクションが普通の会話のテンポで行われているため、けっこう長い間ココアさんが放置されてたので強烈なガン無視感があって面白かったです。家で一人で見てたらゲラゲラ笑ってたと思います。

 

 

 そしてまた翠凛要素です!やったね!ここの酔っ払い凛さん顔も声もかわいすぎるんですよね。特に「がんばるよ!翠ちゃん!」ってセリフ、これから先の人生で行き詰まった時に聞いていたいですね。残念ながら僕は翠ちゃんじゃないんですが。さっそく行き詰まってしまった…つら……

 

 

 というわけで「ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~」の感想でした。原作の口絵を拾って話を広げていたり、先述したように随所にオリジナル要素があったり、飽きずに楽しめる満足度の高い作品でした。

 小ネタを探すのも面白いですね。作中で、いろいろな小物にうさぎが使われていたのですが(目覚まし時計やココアのスリッパ、マヤメグの教科書など)、途中からどこかに隠れうさぎがいないかと探していました。ココアモカが配達に行くシーンで「この老婆、首の影がうさぎの形してるな」とか「ここの壁の亀裂うさぎの形してね?」みたいなこと考えてましたね。呪いだよ。

 

 

 なんとなくパン屋に寄って帰って、コーヒーと一緒に買ったパンを食べました。いい感じの気分に浸れてよかったです。

 

 それでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

傷物語 Ⅰ鉄血篇、Ⅱ熱血篇、Ⅲ冷血篇 感想

とんでもない映画ですがトんではいます。

 

注:差しさわりない程度のネタバレ有(差しさわりないなら注意要らないのでは?)

 

 

 

 先日、

「そういえば物語シリーズ全部見てきたけど傷物語だけまだ見てねえな、見るか」

と思い立ち、レンタルビデオショップにふらりと立ち寄り三部作である傷物語を借りて一気見しました。

 

 余談ですがこのレンタルビデオショップで、どうしても置いてる場所がわからず店員さんに話しかけて「傷物語って映画どこにありますか」と聞こうとしたんですが、知らない人に自分から話しかけるのは相当エネルギーを消費するんですよね。

 結果テンパって店員のお姉さんに

「あの…傷どこですか」

というトンチキな質問をする羽目になりました。

 

 

 本題、この作品の感想に入ります。

 

 

 この映画はかの有名で長命な「物語シリーズ」のうち最初の作品、「化物語」の前日譚となっています。

 主人公の阿良々木(あららぎ)くんがたまたま出遭った四肢を奪われて死にかけの吸血鬼(美人)、キスショットを助けたら自分も吸血鬼にされてしまうところから物語は始まります。

 そして阿良々木くんはキスショットに人間に戻してもらうために、同じ学校の生徒(美人)である羽川さんの協力を得つつ、吸血鬼退治の専門家たちと戦ってキスショットの四肢を取り戻し、キスショットを完全体に戻していく、というお話です。あらすじはだいたいそんな感じ。エロ本買って家に帰る途中にこんな過酷な運命に巻き込まれた阿良々木くんには同情しかありません。

 

 次に僕がこの作品の一番のセールスポイントだと思ってる点を言います、

とんでもなく作画がいいです。

 

 鉄血篇冒頭でもう「作画半端ない!すごい!」って思ってたんですが冷血篇の最後の最後までずっととんでもない作画カロリーでした。これまでのTVシリーズとは雰囲気もだいぶ違いますがキャラがよく動きますし戦闘シーンも見応えがあります。全編通して阿良々木くんの筋肉と羽川さんのおっぱいが凄いです。

 

 あえてどこか一部だけ抜き出して作画的なお気に入りのところを挙げるなら熱血篇で阿良々木くんが吸血鬼退治の専門家、ドラマツルギーと戦うところですね。

 腕ぶっとばされてガチガチ震える阿良々木くんの恐怖の表情とか新しい腕が生えてくるときの阿良々木くんの表情とかは見ていてゾクゾクします。表情好きは必見。

 

 

 次に評価したいのが、クドさが少ないところですね。

 西尾維新作品によくあることなんですが、ナレーションが言葉遊びとか理屈で長くなって「文字で見る分にはいいけど音で聞くと処理に時間使っちゃうからしんどい」というところ。TVシリーズでは演出でそこらへんを上手いこと処理していました。

おなじみ黒齣ですね。

 

 本作ではこういうクドさが少なく、テンポよくするするっと見られます。「TVシリーズの会話パートが長くて苦手…」な人とかでも割と見やすい作りだと思います。

 ただその代わりちょっと説明不足になってしまっている点があるのは否めませんが。エピソード戦で急に「相手は霧だから…」とか言い出した羽川さんを、事前知識のない視聴者の方々はどんな気持ちで見ていたのか気になります。

 

 

まとめですが、とにかく作画だけでも見る価値があると思いますし、シリーズの時系列的には一番最初(傾物語みたいな例外はノーカン)なので、物語シリーズ自体初見という方でも楽しめると思います。ちょっとグロいですけどね。

 

ただ冷血篇の中で、ヤバいクオリティの作画、演技を伴ったドチャクソエロいシーンがブチ込まれてるので見る時間帯、場所には注意してください。

それでは。